-Vol.1-
好きでやってることだから、長いと感じたことはない
- ーーまず、20周年を迎えるにあたって率直な感想はいかがですか?
- ーーもうすぐ年号も跨ぎますからね。
- ーー長くやってこれたのは嬉しいこと?
たぶん1999年に初ライヴをやってるよね、みたいなのをスタートとして
- ーーでは、これまでを振り返ってお話を伺っていきますが、そもそもスタートがどこからなのか曖昧なんですよね。細かく言うと、何が20周年になるんでしょうか?
- ーー普通だったら、結成間もないバンドはスタジオへ入りまくって、曲を作って、ガンガンとライヴをやっていくことが多いでしょうけど、HOTSQUALLはそんなこともなく。
- ーー改めて整理すると、当時アカマさんは現役自衛官だったわけですけど、チフネさんとドウメンさんは?
- ーーということは、3人が同じようなタイム感では動けないわけで。始めたてのバンドが土日しかライヴができないというのも難しさがあったでしょうし。
- ーーメンバーとして、動けないアカマさんに対してフラストレーションはなかった?
スロットで超負けたときに「よし、バンドを頑張ろう!」と思った
- ーーアカマさんは自衛隊、チフネさんは大学生、ドウメンさんはフラフラとしてたわけですが(笑)、いつぐらいから多少なりともバンドっぽく動けるようになったんでしょうか?
- ーー当時のバンドなんて、まだまだ形になってないのに(笑)。
- ーーまた、リリースにもつながりますし、ACBの存在は大きいですよね。
- ーーただ、出始めのころは厳しい状況もあったり
- ーーアンドリューさんと距離が近くなっていった理由は?
「ちゃんと筋を通せ!」と言われて「じゃあ、オレたちのライヴを観てください」と
- ーーそのころになるとデモCDも精力的に出してますよね。
- ーーWikipediaによると、1stデモテープが2000年3月、2ndデモCDが2001年3月、3rdデモCDが2002年10月となってますね。これが正しいという確証もないんですけど……メンバーは「あ~、そうなんだ!」と驚きつつ、しみじみ頷いてますが(笑)。
- ーーその後、2005年11月にアンドリューさんが主催するTIGHT RECORDSから1stフルアルバム『YURIAH』をリリースしますが、そこへ向けてバンドはどういった気持ちだったんでしょうか?
- ーーそうなると、年明けぐらいには腹を決めてたんでしょうかね。
- ーー凄くドラマティックな話ですけど、そのころドウメンさんは?
- ーードウメンさんはバイトしながらそれなりに楽しくバンドをやってたわけで。そんな中、他のメンバーが大きな人生の選択をしたことに対しては?
- ーーしかしながら、『YURIAH』は無名の新人バンドとしてはかなりのヒットを記録し、その後はリリースツアーも開催。これが初ツアーになるんでしょうか?
- ーー『YURIAH』ツアーのファイナルはソールドもしました。
ツアーのやり方、心の姿勢、バンドとの向き合い方。考えることが多かった
- ーーそこから間髪入れず、2006年11月には1stミニアルバム『LIFE IS CARNIVAL』をリリース。
- ーーたしか、『LIFE IS CARNIVAL』でもともとライヴでやってて、作品に未収録の曲がほとんどなくなってますよね。
- ーーまた、このへんで今やすっかりお馴染みとなったバンドと出会ってるような。
- ーー自分たちが広がるキッカケにもなったんでしょうけど、STOMPIN’BiRDはバンドとしても影響を受けましたよね。
- ーーSTOMPIN’BiRDやたくさんのバンドとの交流を含め、今につながるスタンスが様々な刺激や影響で固まっていった時期というか。
- ーーそして、2007年になると限定シングル『Never fading feelings』を発表しました。
- ーー2008年には7月7日の七夕にACBでフリーライヴを開催しました。
- ーーチケットを発売したわけじゃないから、どれぐらい人が来るのか読めなくて、当日は驚くほどの混雑と。
- ーーこの年の10月には2ndフルアルバム『BACKBEAT』を発表。HOTSQUALLのサウンド的なパブリックイメージはここで固まったような気もします。
- ーーバンド内でもそういう話になったり?
満足したわけじゃないし、とにかくチャレンジはしたかった
- ーーこのあたりで、リリースやツアーといった、当初バンドが描いてた夢や目標はひと通り経験しましたよね。2009年はワンマンを2回やったのが大きなトピックとしてはありますが、心境としてはどうでした?
- ーー12月に名古屋でもワンマンをやりましたけど、これはお客さんに煽られたことがキッカケでしたよね。
- ーーどなたが答えたんですか?
- ーーハハハハ(笑)。先ほど、目標を見失ったとおっしゃってましたけど、2010年5月には2ndミニアルバム『Darlin’Darlin’』をリリースしてますよね。ということは、意外と早い段階で定まったような?
- ーー言ってしまえば、力づくでスタートをしたところも?
- ーーただ、その後も含めて考えれば、『Darlin’ Darlin’』はライヴでお馴染みの代表曲が収録されてるいい作品なんですよね。
- ーー2010年は『Darlin’Darlin’』のみならず、9月には原宿ASTRO HALLで主催イベント、11月にはTIGHT RECORDSからの最後の作品にもなった2ndシングル『AIN’T SHE SWEET』を発表。定まってないままに走り出したということですけど、かなり濃い1年かなと。
- ーーそういったチャレンジに結果はついてきましたが、その後にTIGHT RECORDSを卒業することになりました。
- ーー具体的にそういった話が持ち上がったのはいつぐらいだったんですか?
- ーーバンド内の空気として、そこは一致してた?
- –続く