-Vol.2-
希望を持ってたから、ここからまた頑張りたいと純粋に思ってた
- ーー2011年は自分たち主導で何かをしようと模索した年になりましたよね。それまでは曲を作ってプレイすることが中心だったけど、ONION ROCK RECORDSという名義になればその他の作業も加わったでしょうし。3rdシングル『Whatever / I’m gonna thrill you』を発表するにあたって、思うこともあったのかなと想像します。
- ーーそれまでのHOTSQUALLが大々的にやったイベントやツアーファイナルはソールドか、それに近い状況ばかりでしたけど、ちょっと厳しくなってくる雰囲気もあったと。
- ーーそういったところでは、2012年の3rdフルアルバム『Driving Squall』はいろんな覚悟が込められた作品だったと思います。加えて、リリースの形態も今につながる形になりました。
- ーーこの年は10-FEETが主催する京都大作戦にも初出演しました。
- ーーこのあたりはバンドが上手く動いてる手応えもあったり?
- ーーそれなりに先を見据えられるような状況ではあったと。
憧れだけで始めたバンドが人生になっていく変わり目
- ーーバンド内としてはどうでしたか?
- ーーそれこそ、ひとりが100%の熱量だったとしても、他のメンバーが120%だったら物足りなくなるわけだし。
- ーー今だから笑える事件はあります?
- ーー10-FEETは、HOTSQUALLがやってみたいと思ってることをちゃんと実現してるわけですからね。
- ーーそれぞれの視点で、客観的な目線や設計図を意識すべきだと考え始めたチフネさんとアカマさん、単純に感覚的な楽しさに惹かれてたドウメンさんとのズレがあったと。
- ーーただ、性格や価値観もあるし、何が正解かは難しい話ですよね。
- ーーよく聞くのは、そういうズレで辞めたり、解散したりするじゃないですか。
- ーーそうなったとき、ドウメンさんも扉を閉めることはない?
勢いだけじゃなくて、それが現実的になってる感覚もあった
- ーーよりエンジンに火を入れて突き進まないといけない2013年には初の映像作品となった1st DVD『HOTSQUALL FILMS -Driving squall TOUR 2012 FINAL-』を発表した後、3rdミニアルバム『Place in the sun』をリリースしましたよね。
- ーーそこを経て、2014年3月には結成15周年を記念して、渋谷O-EASTと渋谷O-Crestの2会場を使ったONION ROCK FESTIVALを開催しましたが、チケットもソールドアウトして大盛況だったと思います。
- ーーベストアルバムを出すタイミングって、バンドによってそれぞれですよね。言ってしまえば、バンドの墓場というようなことにもなったりしますし。
- ーー収録曲の中心となったのは『YURIAH』と『BACKBEAT』でした。
- ーー15周年でベストアルバムが出ると、ひと区切り感もあったのかなと想像しますが、そのあたりは?
- ーー2015年に入り、4thシングル『NEW』をリリースしましたね。
- ーーそういった中で、地元である千葉の稲毛海浜公園を会場とし、念願であった野外でのオニオンがこの2015年からスタートしました。
- ーーそれが支えになったような?
- ーーそれこそ、『NEW』に収録した「Viva all living!!」はオニオンのテーマソングみたいな位置づけでしたよね。
表現する幅というか、その線引きをしてたのかもしれない
- ーーそして、2016年に4thミニアルバム『Believer’s Hi』をリリースしました。
- ーー日本語詞をメインにした「Green Winds」もそうですけど、驚きがある作品だったと思います。これは不正解だった?
- ーー挑戦的に踏み込んだ作品ではあったと。
- ーーこのあたりの時期、バンド内の関係性としてはどうでしたか?
- ーーいちばんのズレはどこにあったんでしょうか?
- ーー可愛く言うと、ウサギちゃんになってきたような。
決定的だったのがハイスタのツアーに誘われたこと
- ーーさきほど2016年の半ばぐらいまでメンバー間にズレが、というお話がありましたが、だんだんと解消されていったような?
- ーーそこで、その都度「じゃあ、一緒にやっていこう」となるのは、傍から見たら不思議かもしれないです。
- ーー対外的なところに迷惑がかかるのはメンバーとしてはしんどいですもんね。
- ーー2017年になるとズレも解消して、またバンドを邁進できたような。
- ーーこの年のオニオンから発売した5thシングル『WITH THE BURNING HEART』は、バンドにとって大きなキッカケになりましたよね。
- ーーここから今につながるムードが生まれたんだと思います。
- ーーある種の開き直りだったんでしょうかね。いろいろ考えすぎてたところから、一気にシンプルなところへ向かったし。
- ーー「WITH THE BURNING HEART」はこれまでの流れがありつつも、新しい息吹を感じました。
悩んでたら、その後はやっぱり晴れる
- ーー2018年はグッと踏み込みたい気持ちがあったはずですが、オニオンが会場の都合もあり、開催できませんでした。そこで出鼻をくじかれたような感はありましたか?
- ーー近年、ロックバンドがアコースティックや弾き語りをやることも増えましたが、HOTSQUALLとしてもアコースティックアルバム『”Acoustic Squall” vol.1』を発表しましたよね。
- ーーこれはこれからも継続していく動きのひとつなんでしょうか?
- ーー駆け足な部分もありましたが、結成からこれまでを振り返ってみました。
- ーー今後について、2019年の動きで決まってるモノは何かありますか?
- ーー20周年のアニバーサリーイアーが年明けから始まって、5月に感謝祭が来ると、そこで終わっちゃうような気もしませんか?(笑)